猫が外に出たがって鳴く理由。対処法はあるの?

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ドアの前で飼い主の顔をチラチラ見ながら鳴いている猫ちゃん。
外に出してほしそうなのが伝わってきますよね。
でも猫のためを思うからこそ外に出すわけにはいきません。
そんなに鳴いて外に何をしに行きたいの?
猫が外に出たがる理由と鳴き声に困ったときの対処法を紹介します。

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猫が外に出たい理由

縄張りを確認したい

猫は縄張りを持つ動物です。
野生の猫は自分の行動範囲を決めて安全な環境を守り、他の猫との争いを避けています。
縄張りを守るためにはマーキングをしたりパトロールしたりする必要があります
家猫が外に出たがっている場合、家の外も自分の縄張りと認識している可能性があります。
そして縄張りをパトロールするために外に出ようとしているのです。

これは外に出たことがある猫に多く見られます。
外で飼っていた猫を家猫にした場合はもちろん、飼い主が抱っこをして外に出た場合にも猫が安全だと認識すれば家の外でも縄張りとなることがあります。
猫が外に出たがったときに少しだけならと抱っこをして外に出てしまうと、逆効果になってしまうことがありますので注意しましょう。

気分転換をしたい

人間も家の中にずっといるとストレスが溜まってしまいます。
猫も同じで家の中で満足できないとストレスが溜まってしまい、外に出たいと思うようになります。
しかし、外が危険な場所だと感じている猫であれば身の安全が優先され、外に出たいと要求することはありません。
つまり、縄張りが家の外まで広がっている猫がストレス発散のために外に出たいと思うことがあるのです。
家の中にいてもストレスが溜まらないようにする工夫が必要ですね。

日光を浴びたい

猫といえば縁側で気持ちよさそうに日向ぼっこをしている姿が想像されます。
猫が日光浴を好む理由は気持ちいいから。
日光に当たると体温が上がりリラックスできるからなんです。
そのため外に出て日光を思いっきり浴びたいと思う猫の気持ちも分かりますよね。

日光浴をすることのメリットとして、日光の殺菌作用でダニやノミなどの寄生虫や菌による皮膚病を予防する効果があるとも言われています。
窓越しでも日光の暖かさや紫外線の殺菌効果は得られますので、猫ちゃんがくつろげる日の当たる場所を用意してあげましょう。

外の鳥や虫が気になる

動くものを見ると追いかけたくなるのが猫の性
窓の外に鳥が飛んでいたり虫が動いていたりすると猫のハンター心がくすぐられます。
外の一点を見つめる、クラッキングをするなどの行動が見られる場合は外にいる何かに反応している可能性が高いです。
猫が見つめている方向を確認してみると、その正体が分かるかもしれません。

他の猫が気になる(発情期)

発情期を迎えた猫は恋の相手を求めて外に出たがります。
発情期は鳴き声がいつもと違って大きくなったり、飼い主に体をこすり付けるような行動をとったりするので分かりやすいです。
避妊手術や去勢手術をしていても100%発情期がこなくなる訳ではありません。
手術をしているから関係ないと思うのは間違いです。

猫を外に出すデメリット

いろいろな要求があって外に出してとお願いをしている猫。
切なそうに鳴かれると可哀そうに感じて出してあげたくなっちゃいます。
しかし、猫を外に出すことはあなたの愛猫を多くの危険に晒すことになります。
ここでは猫を外に出すことのデメリットを紹介します。

病気やケガの危険性

外に出た猫がゴロゴロと寝転がるとノミやダニなどの寄生虫が体についてしまい、皮膚病の原因になります。
また、外の世界にはノラ猫もいます。
ノラ猫と接触すると猫エイズや猫風邪のような病気がうつってしまうことがあります。
また縄張り争いのためにケンカをしてしまい、ケガをしてしまうことも。
猫を外に出すことは猫の健康を損なうことにつながります。

事故の危険性

家の周りで車が走っていない場合は事故の危険はありません。
しかし現代の日本でそのような場所がどれくらいあるでしょうか。
猫が車にぶつかってしまうと骨折や脳挫傷などの大けがにつながります。
最悪の場合、命を失ってしまうこともあるでしょう。
猫を外に出すことは猫の命を危険にさらしてしまうことになるのです。

望まない妊娠の可能性

避妊手術や去勢手術をしていない場合、飼い猫が子どもを持ってしまう可能性は十分あります。
生まれた子猫の命に責任を持つことができますか?
家の外で産んだ場合や母猫がノラ猫の場合だと、生まれた子猫もノラ猫になります。
そして飼い主がいない猫は殺処分されている現実があります。
罪のない命を奪うことがないようにするためにも猫を外に出さないようにすることは大事なのです。

猫が外に出してほしいと鳴くときの対処法

おもちゃで遊んであげる

おもちゃを使って遊んであげ、ストレスを解消してあげましょう。
外に出たかったことを忘れるくらい思いっきり運動させ、体力もしっかり使うようにすれば疲れて寝てしまうこともあります。
運動不足の解消や猫とのコミュニケーションを取る方法としても一緒に遊ぶことにはメリットがありますので、積極的に遊んであげるようにしましょう。

お菓子で気をそらす

外に出たい欲求を食欲で上書きする作戦です。
運動と同じように、お腹がいっぱいになれば寝てくれることもあります。
ただし、毎回お菓子をあげてしまうと鳴くとご飯がもらえると覚えてしまう可能性もあるので、猫の様子を見ながら時々この方法を使うのがオススメです。

ストレスが溜まりにくい環境を作る

家の中でしっかり運動ができ、ストレスが軽減できれば外に出たいという欲求も減らすことができます。
猫の運動は上下運動が大事です。
キャットタワーを準備したり、高い場所へ行き来できるように足場を用意したりして猫が十分に運動できる環境を整えましょう。

また、猫が落ち着ける場所を用意することも重要。
人があまり通らないところや高いところなど猫がリラックスできる場所を用意して、ストレスが溜まりにくい環境を作るようにしましょう。

猫がドアを開けてしまわないように注意が必要

猫は手先が器用です。
手を使って顔をキレイに洗うし、遊んでいるときもおもちゃを上手に捕まえます。
この器用な手を使ってドアを開けるのもお手の物。
開き戸の隙間が少しでも開いていれば、ちょいちょいと手を使って開けてしまいます。
また、取っ手を下に引いて開けるドアの場合は、ジャンプして取っ手を下げることもあります。
さらに網戸のような引き戸の場合はきちんと閉めていても爪をひっかけて少しずつ開けていきます。
扉が閉まっているからといって油断は禁物
猫の脱走防止用のストッパーも販売されていますので、猫ちゃんが開けてしまう可能性のあるドアにはきちんと対策を行いましょう

まとめ

魅力的な外の世界に興味がある猫ちゃん。
大きな声で鳴かれると少しくらいならと出してあげたくもなりますが、猫のためを思うならぐっと我慢。
代わりに家の中で思いっきり遊んであげましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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