北極と南極の違い。意外と知らない極地の世界。

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北極と南極。
どちらも寒くて、氷に覆われた真っ白な世界。
オーロラを見ることができる神秘的な場所。
多くの人はそんなイメージを持っているのではないでしょうか。
地球上の真逆に位置する北極と南極。
似ているように見えて、実は全然違う世界かもしれません。
この記事では、知っているようで知らない北極と南極の違いについて紹介します。

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北極・南極はどの地域のこと?

「北極」「南極」はそれぞれ、北極点と南極点を中心に広がる地域のことを言います。
この定義はあいまいで、地球の最北、最南端の寒い地域というイメージで使われることが多いのではないでしょうか。

一方、「北極圏」「南極圏」という言葉には定義づけがされています。
北極圏は北緯66度33分以北の範囲、南極圏は南緯66度33分以南のことを指します。
これらの地域では、夏に太陽が沈まない「白夜」の日があり、また、冬には太陽が昇らない「極夜」の日があります。

陸があるのはどっち?

北極は一部陸も含みますが、そのほとんどは海です。
いくつかの陸に囲まれ氷の張った「海」。それが北極です。
海の上に氷が張っているため、一見、陸があるように見えるのです。

一方南極は「南極大陸」という言葉があるように大陸が存在します。
その面積は約1400万km2
日本の面積が約38万km2なので、北極大陸の面積は日本の面積の37倍にもなります。
海に囲まれ氷に覆われた「陸」。それが南極です。

氷の量が多いのはどっち?

北極の海に張っている氷は、海水が凍った「海氷」です。
そのため、厚みもそれほどではなく、平均数メートル程度。
海水温度の変化の影響も受けやすく、その厚さは季節によっても大きく変わります。

南極大陸を覆う氷は、遥か昔から降り積もった雪が凍ってできた「氷床」です。
厚みは平均で2500メートル程度、最も厚いところになると4000メートルにもなります。

これらのことから分かるように、氷の量は南極の方が圧倒的に多くなっています。
その量は地球全体に存在する氷の90%ととも言われています。
一方、北極の海に浮かぶ氷は0.1%程度。
氷の量で比較するとその差は歴然としています。

寒いのはどっち?

氷の厚さの違いからも、どちらが寒いのか予想がつくのではないでしょうか。
北極の冬の平均気温は-25℃程度、南極は-50℃〜60℃であり、南極の方がより寒い地域ということになります。
その理由はいくつかありますが、主なものを2つ紹介します。

一つは、陸と海の性質の違いです。
陸は「温まりやすく冷えやすい」海は「温まりにくく冷えにくい」という性質があります。
つまり、海の方が温度変化が少ないということです。
そのため、海が大半を占める北極は気温が下がりにくく、南極の方が寒くなるのです。

もう一つは、南極の氷が厚いためです。
氷が厚いということは、それだけ標高が高いということ。
標高が高い山の上の方が寒いですよね。
したがって、北極よりも南極の方が寒いのです。

ペンギンがいるのはどっち?

ペンギンといえば、氷の上の寒い地域に生息しているイメージがありますよね。
北極と南極。
どちらも氷に覆われペンギンが生活していそうに思いますが、ペンギンが生息しているのは南極だけなんです。
世界にいるペンギンの種類は全部で18種類。
その中で「南極大陸」で繁殖を行うのはたったの2種類。
コウテイペンギンとアデリーペンギンのみです。
他のペンギンは南極大陸よりももう少し暖かい地域に生息しています。
南極大陸は世界で最も寒い地域。
寒さに強そうなペンギンにとっても過酷な環境なんです。

一方、北極にしか生息していない生物もいます。
代表するのがホッキョクグマ。
その名の通り、北極にのみ生息し、南極でその姿を見ることはできません。

まとめ

いかがだったでしょうか。
地形、気候、生物どれをとっても北極と南極には違いがありました。
どちらも長い年月をかけて地球が作り出した神秘的な世界。
この世界を壊さないように私たちにできることを考えていきたいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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