高齢者でも犬を飼える?犬を迎えるときに考えたいこと

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「子育てが一段落した」「仕事を引退して時間ができた」「愛犬が旅立った」
新しい子をお迎えしたい理由は様々だと思います。
しかし、自分の年齢を考えたときに最期までお世話ができるのか躊躇ってしまう高齢者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では高齢の方が新しい犬をお迎えするときに考えてほしいことを記載しています。
あくまで動物保護活動の経験がある筆者の想いですが、不幸な子を生まないために一緒に考えてもらえれば幸いです。

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「最期」を看取れるか

犬をお迎えするときに一番考えてほしいことはその子の「最期」です。
お迎えするときからお別れのことを考えるなんてと思わず、真剣に考えてほしいです。
犬も一つの「命」である限りそのときは必ずやってきます。
そしてその瞬間までずっと元気な子もいれば、介護や看護が必要な子もいます。
介護や看護には身体的、精神的な負担がかかります。
お迎えしようと考えている犬の年齢は何歳ですか。
その子の介護が必要になると考えられる年齢まで何年ありますか。
お迎えをしようと考えている「今」が犬を迎えられる状態か考えることも重要です。
しかしそれ以上に「数年〜十数年後」を想像することを慎重に行ってください。
ここからは、犬の最期を考えるときに重要な3つのポイントを紹介します。

犬の年齢

「きっとこの子が最後の子になるから子犬から育てたい」
そう考える高齢者の方も多くいらっしゃいます。
しかし、子犬を迎え入れた場合、想定すべき最期のときは15年ほど先になるでしょう。
令和元年における日本人の健康寿命は男性で72.68歳、女性で75.38歳です。
今、子犬を迎え入れて、その子を元気にお見送りできますか。
自分の年齢とお迎えする犬の年齢を考え、成犬のお迎えを考えてみるのもよいでしょう。
子犬でも成犬でも同じ「命」であり、縁があってお迎えすることができたのであれば、かけがえのない「家族」となります。

犬の個性

犬といってもサイズや性格は様々です。
高齢になって体の大きな子をお迎えすると体力的に難しいこともでてくるでしょう。
介護や看護を行う状況になったときに、20 kg以上の犬の体を抱えるのは一苦労です。
また、性格も活発な子だと家の中が賑やかになって楽しいですが、お世話をする方の体力も必要になります。
そういった意味でも体格や性格の予想がつきやすい成犬を検討するのがよいと考えます。

周囲の協力

高齢者に関わらず「万が一」のときに頼れる人を探しておくことが大事です。
自分が犬のお世話をできなくなったときに、引き取ってくれる人。
引き取りは難しくても里親を責任を持って探してくれる人。
特に高齢者が犬をお迎えする場合にはそういった人が周囲にいることが必須になります。
しかし、頼れる人がいるからといって先のことを考えなくてはいいということでもありません。
犬にとって愛情を持って育ててくれた飼い主さんと離れることはストレスであり、とても辛いことです。
頼れる人はあくまで保険であり、基本的には自分が最期を看取ることができる場合にのみお迎えを考えるようにしてください。

老犬の魅力

筆者は動物保護活動の経験があります。
保健所から引き取った様々な犬と里親様のご縁をつなぐ活動を行っています。
引き取る犬には若い子もいれば10歳を超える老犬もいます。
そして、里親様からのお声掛けが多いのはやはり若い子であり、老犬にはほとんどありません。
10歳を超えると持病がある子も多く、引き取って数カ月で最期を迎える子がいるのも事実です。
しかし、老犬は穏やかな子も多く、最期の時を懸命に生きようとする姿には元気を貰います。
高齢者の方で今は元気だけど将来が心配で犬を引き取ることができないと考えている方は、老犬のお迎えも検討してみてください。
もちろん、介護や看護はとても大変で時間もお金も体力も必要です。
お迎えした子と過ごす時間も限られており、精神的に辛い思いをすることもあると思います。
それでも、わずかな時間であっても一緒に過ごす時間はかけがえのない時間です。
老犬の魅力に気づいてくれる方が増えるといいなと思います。

まとめ

犬をお迎えするということは誰にとっても大きな決断になります。
とりわけ高齢者になるとより慎重になる必要があります。
犬と生活したいという気持ちと最期まで責任を持って飼えるか不安だという気持ち。
どちらにもきちんと向き合い、自分の年齢と犬の個性を考えお迎えを決めるようにしたいですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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