源氏物語を楽しく読もう。オススメ漫画&本5選

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日本人なら誰もが知っている源氏物語。
千年以上前に紫式部によって書かれた恋愛超大作です。
興味はあるけど読むのは難しそうと思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では漫画でサクッと読める作品や、分かりやすい現代語で読める作品を5つ紹介します。
時を経ても語り継がれる源氏物語の世界を楽しんでみてください。

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まずは漫画で楽しく読もう

源氏物語は全54帖、原稿用紙 約2400枚分にも相当する文字数の超大作です。
1000年以上前の作品ですから時代背景なども分かりにくく、なかなか手を出しにくいものです。
そこでまずは漫画を読んで源氏物語の世界を感じてみるのはいかがでしょうか。

全体像をしっかり掴める〜大掴源氏物語 まろ、ん?~

主人公である光源氏の姿が栗としてデザインされています。
一見コミカルな漫画に見えますが、1帖が8コマの漫画にコンパクトに、しっかりとまとめてあります
また時代説明や数多く登場する人物たちの系図も散りばめられているので源氏物語初心者にオススメの一冊です。
まさに源氏物語の世界をざっくりと(=大掴)知りたいという方の入門書としてピッタリです。

笑えて泣ける~はやげん!はやよみ源氏物語~

可愛い絵柄でコメディ要素も多めに描かれているので、1つの漫画作品として楽しく読むことができます。
内容も要点をしっかりまとめてあるので源氏物語の全体の流れを把握するのにはピッタリの作品です。
また、時代漫画の場合、服や髪型の変化がつけにくく描き分けが難しいこともあり、登場人物の区別がつきにくい作品も多くあります。
その点、はやげんは現代風にアレンジされており、女性のキャラクターの性格に合わせてリボンの髪飾りなども取り入れているため、かなり理解しやすくなっています。

源氏物語の漫画と言えば~あさきゆめみし 完全版 The tale of Genji~

この漫画がきっかけで源氏物語の世界に興味を持った方もたくさんいるはず。
原典に沿って細部まで描かれているため、この作品を読めば源氏物語を読んだといってもいいくらい充実した作品です。
また、絵が美しいのも特徴。
平安の雅で華やかな世界観が繊細なタッチで見事に表現されています。
原典に比べキャラクターの性格がより際立って感じられるのもこの作品の素晴らしいところ。
一人一人の心情が丁寧に描かれているため、涙なしには読むことができません。
源氏の世界をより深く知りたいけれど、活字ですべて読むのは自信がないという方には絶対にオススメしたい作品です。

現代語訳でより深く源氏の世界を楽しもう

漫画で源氏物語の世界観がつかめたら、現代語訳に挑戦してみましょう。
視覚的に読むことができる漫画もオススメですが、文字から登場人物たちの気持ちや情景を想像しながら読める本もオススメです。

美しい日本語で淡々と読める〜源氏物語 瀬戸内寂聴訳~

本文中に訳者の解釈がほとんど入れられておらず、原典に忠実な現代語訳となっています。
(巻末に「源氏のしおり」として瀬戸内寂聴さんの解説が添えられています)
そのため、読者が自分の解釈で源氏物語の世界を想像し、楽しむことができる作品です。
また、敬語を使った語り口調で書かれており、日本語の美しさを感じられる作品でもあります。
巻末に語句解釈や系図が掲載されているため、初心者の人でも馴染みのない用語や複雑な人間関係を理解しやすくなっています。

シンプルですらすらと読める~源氏物語 角田光代訳〜

源氏物語をはじめ古文の多くは、主語を示さず敬語の方向で誰の言動かを表現するのが特徴です。
そのため、現代の私たちが読むと誰が何をしたのかがさっぱり分からなくなり、理解が難しくなってしまうのです。
それが古文の良さでもあるのですが、角田光代さんの源氏物語はあえてそれを省き、主語をしっかり示しているのが特徴です。
敬語を省略し、主語を加えて文章をシンプルにすることですらすらと読むことができるようになっています。
古文特有の回りくどさや含みは一旦置いておいて、現代語訳に挑戦したい初心者の方にお勧めの作品です。

まとめ

源氏物語を楽しめる漫画と本を5つ紹介しました。
源氏物語は1000年前の作品なので時代背景や言葉が難しく挑戦するのが難しい作品です。
しかし、それは1000年という時代を超えるほどの素晴らしい作品であるということの証明です。
少しだけ源氏物語の世界を覗いてみたい、より深く堪能したいなど目的に応じて自分にピッタリの本を探してみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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