除湿剤をこぼした時の対処法。こぼれた液は水じゃない。

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除湿剤を設置していたら、何かの拍子に倒れて溜まった液体がこぼれてしまっていた。
慌てて拭きとったけど、全然乾かない。
そんな残念な経験はありませんか。
除湿剤の中に溜まった液体は水ではありません。
なのでぞうきんで拭き取るだけではダメなんです。
この記事では除湿剤がこぼれた時の正しい対処方法をご紹介します。

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こぼれた液は水じゃない

液体が溜まるタイプの除湿剤に使用されているのは、固形の塩化カルシウムという成分です。
塩化カルシウムは「潮解性」という性質を持っており、空気中の水分を吸収することができます。
固形の塩化カルシウムが水分を吸収すると、溶けて塩化カルシウム溶液になります。
除湿剤タンクの中に溜まった液体はこの塩化カルシウム溶液なんです。

塩化カルシウム溶液は弱アルカリ性のため、手で直接触ってしまうと肌荒れを起こしてしまう可能性があります。
そのため、除湿剤をこぼしてしまったときは焦らず、まずは手袋などの保護具を着用してから処理に取り掛かりましょう。
また、塩化カルシウム溶液は金属を腐食させる性質を持っているため、錆の原因にもなります。
除湿剤タンクに溜まった水は水道に流して捨てることができますが、その際には水を流しながら捨てるようにしましょう。
シンク周りに塩化カルシウム溶液が飛んでいることも考えられますので、捨て終わった後には周囲も水で流しておくと安心です。

除湿剤をこぼしたときの対処法

押し入れや畳にこぼれた場合

誤ってこぼしてしまった除湿剤を拭きとって乾かしても、気づいたらまた濡れているということがあります。
それはこぼした場所に染みこんだ塩化カルシウムが空気中の水分を吸い続けるからなんです。
そのため、除湿剤をこぼしてしまったら、水で塩化カルシウムを薄めつつ拭き取るという作業を繰り返す必要があります。

①かるくしぼった雑巾で拭く(押し入れや畳に水を含ませるイメージ)
②乾いた雑巾で拭きとる。


この作業をべたつきがなくなるまで繰り返します。
除湿剤をこぼしてすぐの場合は、こぼした液を乾いた雑巾で拭きとってから、①②を繰り返してください。

洋服や布団にこぼれた場合

塩化カルシウムは水に溶けるので、水洗いができるものであれば普通に洗濯すれば大丈夫です。
布団も水洗いのクリーニングに出すとよいでしょう。

水洗いができない衣類にこぼれてしまった場合は、除湿剤がこぼれた箇所だけを水拭きし、乾いたタオルで拭くという作業を繰り返してください。
大事な洋服で家庭で処理を行うのが不安な場合は、クリーニングに持っていき、除湿剤がこぼれてしまったことを伝えましょう。
特に革製品の場合は注意が必要です。
皮に塩化カルシウム溶液がつくと、皮が溶けて縮んだり、割れてしまったりして元の状態に戻すことができなくなります
皮製品に除湿剤をこぼしてしまった場合は、急いで対処を行いましょう。

除湿剤のトラブルを防ぐために

塩化カルシウムを使用した水が溜まるタイプの除湿剤はどうしてもこぼしてしまうリスクがあります。
物の出し入れが多い場所など除湿剤が倒れてしまう危険性がある場所には、他のタイプの除湿剤を設置することを検討しましょう。
除湿剤には塩化カルシウムの他にシリカゲルを使用したものがあります。
それぞれの違いについては「除湿剤の種類。場所別に効果的な除湿剤を紹介。」の記事で説明しています。

また、押し入れや靴箱に設置した除湿剤の存在を忘れてしまうと、塩化カルシウムが水分を吸収し続け、容器が破損してしまうこともあります。
溜まった液が知らないうちにこぼれてしまうと対処が遅くなり、奥の方まで除湿剤が染みこんでしまうので水拭きと乾拭きを繰り返しても全てを取り除くことは困難になります。
除湿剤を設置したら定期的に液の溜まり具合を確認するようにしましょう。

まとめ

除湿剤タンクに溜まった液体は水ではなく塩化カルシウム溶液。
ただの水ではないため、こぼしたあとの対処が遅くなると取り返しがつかないことになります。
除湿剤がこぼれないように注意することが一番ですが、万が一こぼしてしまった場合は正しい対処方法で被害を最小限に抑えましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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